【11月10日 AFP】イタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)に所属するセナド・ルリッチ(Senad Lulic)は、8日のASローマ(AS Roma)戦でモハメド・サラー(Mohamed Salah)に危険なタックルを浴びせたことについて謝罪した。サラーは、最大で6週間チームを離れるという診断を受けている。

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)から完全移籍して以降、リーグ戦で5得点を記録しているサラーだが、8日の試合でルリッチのタックルを受け、右足首の内側を痛めて担架で運び出された。

 クラブの声明によると、サラーは8日の検査で骨折ではないと診断されたものの、9日の精密検査では「右足首に、じん帯損傷がみられる」ことが判明した。この結果、復帰は年明けになるとみられる。

 ルリッチはフェイスブック(Facebook)に、「モハメド・サラーに謝罪する。意図的に負傷させたわけではない。君が早く復帰することを願っている」というコメントを投稿した。

 しかし、この謝罪がローマのルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督の怒りを鎮めることはなさそうだ。ガルシア監督は、ルリッチのタックルに激高し、試合後に何の処置も取らなかったとして審判を批判していた。

 ガルシア監督は、「あんなタックルは、たとえダービーであっても行ってはならない。選手は守られるべきだ」と怒りをあらわにした。

「あの場面を見ただろう。それ以上、言うことはない」

 この試合で勝利を収めたローマは、リーグ首位のフィオレンティーナ(Fiorentina)と2位のインテル(Inter Milan)に勝ち点1差の3位につけている。

 戦線離脱することになったサラーは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)ではアウェーのFCバルセロナ(FC Barcelona)戦、ホームのBATEボリソフ(BATE Borisov)戦、さらにリーグ戦では重要なカギを握るトリノ(Turin)戦、そしてナポリ(SSC Napoli)戦も欠場することになるとみられる。(c)AFP