【11月5日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は4日、各地でグループリーグ第4節が行われ、グループEのASローマ(AS Roma)は3-2でバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に勝利し、決勝トーナメント進出へ大きな1勝を挙げた。

 グループリーグ突破の望みをつなげるためにも、本拠地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)でどうしても勝利が必要だったローマは、終盤のミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)のPKで勝ち越し、派手な点の取り合いを制した。

 ローマは開始早々の前半2分、モハメド・サラー(Mohamed Salah)の先制点が決まって落ち着きを手にすると、このところゴールから遠ざかっていたエディン・ジェコ(Edin Dzeko)が加入後2ゴール目、チャンピオンズリーグでは2013年11月以来となるゴールを決め、前半だけで2-0とリード。これで主導権を握って試合を進められるかに見えた。

 ところが、2週間前の敵地バイアレーナ(BayArena)での試合で、まさかの4-4の引き分けに持ち込まれているローマは、アドミル・メフメディ(Admir Mehmedi)とハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)に続けざまにお粗末な守備の隙を突かれ、ハーフタイム明けからわずか6分で同点とされてしまった。

 その後も不安定なところをのぞかせたローマだったが、それでも後半26分、こぼれ球をゴールへ押し込もうとしたサラーをエメル・トプラク (Omer Toprak)が倒すと、セルゲイ・カラケフ(Sergei Karasev)主審はトプラクにレッドカード。さらにPKを指示し、ローマに生き残りのチャンスが訪れた。

 そして、ピャニッチがこのPKをしっかり決め、ローマが3-2で勝利。グループ2位に浮上した。

 それでもローマのルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督は、圧倒的だった前半とは打って変わった後半の内容について、修正が必要だと話している。

「勝てたのは非常にうれしい。可能性をつなぐには勝利が必要だったし、それをやり遂げることができた。前半は素晴らしかったが、3点目、4点目を決められなかった。あの5分間については、現時点では、集中力を欠いたのが同点にされた原因だと考えている」

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