【10月24日 AFP】WTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2015)のシングルスは、シモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)とガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)がわずかに優位とされているが、過去数週間の間に故障者が続出したため、サバイバルの様相を呈している。

 四大大会(グランドスラム)通算21勝のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が休養のため欠場することにより、今大会の優勝争いは混沌(こんとん)としたものとなった。

 マリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は7月から試合をフルで戦っておらず、世界ランク2位のハレプはアキレス腱の負傷を再発させて中国オープン(China Open 2015)を棄権している。

 好調を維持して中国オープンを制し、自己最高の世界ランク4位に到達したムグルサも、太ももと足首に故障を抱えている。

 トップシードのハレプは、シャラポワ、アニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)、ベテランのフラビア・ペネッタ(Flavia Pennetta、イタリア)と同組のレッドグループを「タフなグループ」と表現している。

 開幕を前に行われた記者会見で、「全ての試合が接戦になります」と大会を展望したハレプは、厳しいシーズンを終えて迎えた最終戦の体調について、けがは「今は痛みなくプレーできる」段階まで回復していると語っている。

「問題がなければいいのですが、気をつけなければなりませんね」

 5度対戦していずれも敗れているシャラポワとの対戦についてハレプは、「今は彼女との戦い方が分かっています」と自信をのぞかせている。

 ホワイトグループのトップシードであるムグルサは、2011年大会の王者ペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)、アンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)、ルーシー・サファロバ(Lucie Safarova、チェコ)と同組となった。

 開幕を前に行われた記者会見で、「全ての試合が接戦になります」と大会を展望したハレプは、厳しいシーズンを終えて迎えた最終戦の体調について、けがは「今は痛みなくプレーできる」段階まで回復していると語っている。

 「問題がなければいいのですが、気をつけなければなりませんね」

 WTAツアー選手権のシングルスは、世界ランク上位8選手がビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)トロフィーを、ダブルスは同8組がマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)トロフィーを懸けて戦い、賞金総額は史上最高の700万ドル(約8億5000万円)となっている。(c)AFP