【10月24日 AFP】国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)は23日、女子元世界ランク1位のジュスティーヌ・エナン(Justine Henin)氏、男子同1位のマラト・サフィン(Marat Safin)氏、ダブルスで数々のタイトルを獲得したヘレナ・スコバ(Helena Sukova)氏ら5人を、殿堂入り選手にノミネートした。

 1940年代に活躍したフランスの故イボン・ペトラ(Yvon Petra)氏、1930年代に活躍した英国の故マーガレット・スクリブン(Margaret Scriven)氏もノミネートされている。

 ベルギー出身のエナン氏は、全仏オープン(French Open)を4度、全米オープン(US Open Tennis Championships)を2度、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)を1度制し、四大大会(グランドスラム)で通算7勝を果たしている。

 117週にわたって世界ランク1位に君臨したエナン氏は、アテネ五輪での金メダルをはじめシングルスで通算43のタイトルを獲得し、2011年に現役を引退。通算成績は525勝115敗で、2001年にはフェドカップ(Fed Cup)でベルギーを優勝に導いている。

 33歳のエナン氏は、「私は殿堂入りの選手一人一人を、小さい頃から今日までずっと尊敬してきました」とコメントしている。

 ロシア出身のサフィン氏は、2000年の全米決勝でピート・サンプラス(Pete Sampras、米国)氏を破って優勝し、2005年の全豪決勝では地元のレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)に勝利している。

 世界ランク1位を9週守ったサフィン氏は、シングルスで通算15勝を飾り、通算成績は422勝267敗。2002年と2006年のデビスカップ(Davis Cup)ではロシアの優勝に貢献している。

 35歳のサフィン氏は、「殿堂入りは全てのアスリートの夢です」とコメントしている。

 チェコ出身のスコバ氏は、ダブルスで68週にわたって世界ランク1位に立ち、女子ダブルスと混合ダブルスでグランドスラム通算14勝を挙げている。

 シングルスでは世界ランク4位が最高のスコバ氏は、グランドスラムでは全米オープンと全豪オープンでそれぞれ2度決勝に進出。グランドスラムの女子ダブルスでは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で4度、全米で2度、全仏と全豪で1度ずつ優勝している。

 1984年の全豪準決勝でマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏の連勝記録を74で阻んだ現在50歳のスコバ氏は、フェドカップではチェコの優勝に4度貢献し、1988年のソウル五輪と1996年のアテネ五輪ではヤナ・ノボトナ(Jana Novotna)氏とペアを組んで銀メダルを獲得している。(c)AFP