【10月22日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は21日、各地でグループリーグ第3節が行われ、グループAのパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)とレアル・マドリード(Real Madrid)は0-0で引き分けた。

 両チームがクラブ歴代最多得点記録保持者を送り出した一戦だったが、結果は見どころの少ないスコアレスドローに終わった。

 先週の試合でラウル・ゴンザレス (Raul Gonzalez)の記録を更新し、レアルの最多得点者となったクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、この試合でもゴールに最も近づいたが、後半に放ったボレーシュートは枠をわずかに外れた。

 一方、PSGのズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)は、レアルの組織的な守備に封じ込められ、GKケイロール・ナバス(Keylor Navas)を脅かすような場面を作れなかった。

 とはいえ、面白い試合になるとの期待に添う内容ではなかったものの、結果に関しては両チーム、特に故障者続出のレアルにとって悪いものではなかった。

 レアルのラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督は、「状況を考えれば、チームのパフォーマンスは良くなかった。めずらしいことだ」と語った。

「試合に勝つチャンスは相手よりもあったと思うし、簡単ではないチームを相手に試合をきっちりコントロールできた。監督としては、非常に満足している」

 一方、PSGのローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督は、チームの守備を評価しつつ、勝てる内容ではなかったことを認めている。

 ブラン監督は、「求めていた結果が得られなかった以上、満足はしていない。けが人が多いとはいえ、レアルは簡単な相手ではない。それでもいい勝負はしたし、引き分けは妥当だ」とコメントした。

 この結果、両チームは勝ち点7でグループ首位に並んでいる。どちらもシーズン無敗を維持し、チャンピオンズリーグは3試合を終えてともに無失点を続けている。

 グループAのもう1試合では、マルメFF(Malmo FF)が1-0でシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)を破ったが、それでもPSG、レアルとの間には勝ち点4の開きがある。

 両チームは2週間後、今度はレアルの本拠地で再び顔を合わせ、結果によっては、グループ突破がそこで決まる可能性がある。(c)AFP