【10月21日 AFP】レアル・マドリード(Real Madrid)のラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督は20日、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)戦を控え、今季のレアルは極端に守備的なチームに変わったとする意見に反論した。

 PSGの本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)での一戦に向け、準備を進める両チームは、ここまでのグループリーグ2試合に連勝し、ベスト16入りへ順調に歩みを進めているが、首位通過はまだわからない状況となっている。

 今回の対戦は、両チームのスタイルのぶつかり合いでもあり、PSGはボール保持を基本としたチーム、対照的にレアルは、電光石火のカウンターが特徴のチームになっている。

 PSGのローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督は、その差をすでに指摘しており、レアルについて、「チャンスをものにしてはいるが、今シーズンから極端に守備的なチームになったようにみえる」と語っていた。

「私としてはボールを持つスタイルの方が好みだが、レアルは深い位置で守り、カウンターで仕留めるスタイルが気に入っているのだろう。彼らは、時速3000キロメートルでぶっとばせるんだからね」

 しかし、今季公式戦で24得点2失点の成績を残し、開幕から10戦負けなしのベニテス監督にとって、ブラン監督のコメントは気に入らないものだったようだ。

 10年前、リバプール(Liverpool FC)でチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げているベニテス監督は、「われわれのチームだって攻撃している。データがそれを示しているし、ゴールを決めて勝つというのがわれわれの考え方だ」と語った。

「リバプールでも、チェルシー(Chelsea)でも、ナポリ(SSC Napoli)でも、レアル・マドリードでも、私のチームは常にゴールを決めてきた。とはいえ、誰にでも自分の意見を述べる権利がある」

「レアル・マドリードは最も得点の多いチームで、シュート数も一番多い。これ以上、加えられるものなど何もない。われわれは、攻撃すべきときにそうしている」