【10月4日 AFP】15-16スペイン1部リーグは3日、第7節の試合が行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)不在のFCバルセロナ(FC Barcelona)は、セビージャFC(Sevilla FC)に1-2で敗れ、リーグ戦最近3試合で2敗目を喫した。

 けが人続出で苦しい状況にあるバルセロナは、後半にミカエル・クロン・デリ(Michael Krohn-Dehli)とビセンテ・イボラ(Vicente Iborra)に得点を許し、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のPKで1点を返すにとどまった。

 決定機を何度も逃し、さらにはセビージャのGKセルヒオ・リコ(Sergio Rico)の好守に阻まれ、リーグ戦では2007年以来となるセビージャ戦の黒星を喫したバルセロナは、翌日に試合を控える首位ビジャレアル (Villarreal CF)との勝ち点1差を縮めることはできなかった。

 さらにレアル・マドリード(Real Madrid)とアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のダービーの結果次第では、いずれかのチームに必ず追い抜かれることになる。

 バルセロナはこの試合、ルイス・スアレス(Luis Suarez)やネイマールらが28本のシュートを放ったものの、リコの牙城を崩すことができず、終盤のPKで得点するのがやっとだった。

 それでも、バルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は試合後、決定力を欠いた攻撃陣を擁護し、今後は調子を上げてくれるはずだと語っている。

 エンリケ監督は、「両チームにたくさんのチャンスがあった試合だった。あれだけ相手のペナルティーエリア付近でボールを動かしながら、わずか1得点でスタジアムを後にしなければならないなんて、ほとんど信じられない」とコメントした。

「われわれには最高レベルの選手がいるし、数字に目を向けざるを得ない」

「チームを率いる身として、われわれは常に、チャンスの数をできる限り増やすことを目指している。そうすれば、個の才能がゴールを決めてくれるからだ。そこがスターとそのほかの選手の違いだ」

「その面でみて、開幕からの数字は、全体としてベストには程遠い。しかしそこは間違いなく良くなる。まったく心配はしていない」

 この試合のバルセロナには、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)とメッシを欠く状況ながら、大半の時間帯でボール支配率で圧倒したという好材料もあったが、エンリケ監督はそのことについて、何の慰めにもならないと話している。

「バルサのなかに、負けて満足できる人間などいない。どれだけ多くチャンスを作ったかは言い訳にはならない。目標は常に勝つことであり、それができなければ、満足できるはずがない」

(c)AFP/Kieran CANNING