【7月11日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)の女子シングルスで驚きの決勝進出を果たしたガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)は、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)との対戦で自身に不運をもたらさないよう、両親が会場に来ることを拒否したという。

 21歳のムグルサは、四大大会(グランドスラム)で初の決勝を迎えるにあたり、すでに起床時間や歯磨きの時間をルーティンに組み込んでおり、両親によってリズムを乱されたくないという。

 世界ランク20位のムグルサは、「両親はバルセロナ(Barcelona)に残り、私の試合をテレビで見ることになります。何も変えたくないんです。迷信深いわけではありませんが」とし、父親のホセ・アントニオ(Jose Antonio)さんと母親のスカーレット(Scarlet)さんが会場に来ないことを明かした。

 また、幼少期には、ウィンブルドンの決勝でセレーナと対戦することを夢見ていたと話した。

「変な感じです。8歳のときに夢見ていたことが現実になるなんて。驚きです。このために頑張ってきました。これまでの努力と練習が、すべて報われたような気がします」

 ムグルサは、夢の中でどちらが勝者だったかは覚えていないとしたものの、現実世界では昨年の全仏オープンテニス(French Open 2014)でセレーナに勝利した経験がある。

 今シーズン、棄権を除いて1度しか敗れていないセレーナとの試合にも、ムグルサは自信を持って臨むと意気込んだ。

「(恐れないことが)とても大事。彼女も一人の人間なんだと分かるからです。彼女は私が勝てることを知っているので、怖くありません。セレーナは今年になってほとんど負けていないので、この感覚には慣れていないでしょう。それがポイントです」

(c)AFP/Dave JAMES