■試合は前半から点の取り合いに

 本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われたチャンピオンズリーグの試合で、21戦無敗の記録を作っていたレアルだが、この試合では開始直後から記録ストップを予感させるような低調な立ち上がりをみせていた。

 一方、第1戦を落としているシャルケは、マックス・マイヤー(Max Meyer)の折り返しからエリック・マキシム・チュポモティング(Eric Maxim Choupo-Moting)がゴールを脅かし、幸先の良い滑り出しとなった。

 すると前半20分、シャルケが先制に成功した。トランクイロ・バルネッタ(Tranquillo Barnetta)のクロスを味方がスルーすると、一番奥にいたフクスの強烈なシュートは、レアルのGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)の手を弾いてゴールに入った。

 レアルはその5分後、トニ・クロース(Toni Kroos)のCKをロナウドが打点の高いヘディングで合わせて同点に追いついた。しかし、フンテラールがラファエル・バラン(Raphael Varane)のバックパスのミスを突いてあわやゴールかという場面を作るなど、シャルケの流れは変わらなかった。

 フンテラールはさらに強烈なボレーシュートも狙ったが、こちらはクロスバーに嫌われた。それでもすぐさま訪れた3度目のチャンスは逃さず、マイヤーのシュートをカシージャスが弾いたところに詰めてゴールを奪った。

 ところがシャルケのリードはまたしても5分しか続かず、レアルは前半終了間際、ファビオ・コエントラン(Fabio Coentrao)の絶妙なクロスにロナウドが頭で合わせ、記録更新となるゴールを決めた。