【11月11日 AFP】ブラジルサッカー連盟(CBF)のジョゼ・マリア・マリン(Jose Maria Marin)会長は10日、国際サッカー連盟(FIFA)が、1億ドル(約115億円)のW杯レガシー基金設立の覚書に署名したことを歓迎した。

 マリン会長は、FIFA本部が置かれているスイス・チューリヒ(Zurich)で、FIFAのジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長と、CBFのマルコ・ポーロ・デルネロ(Marco Polo Del Nero)次期会長と共に、基金の了解覚書に署名した。

 基金は、草の根レベルでのブラジルサッカーの発展と、貧困地域への福祉サービス提供に役立てられるほか、W杯が開催されなかった15の州に割り当てられる。

 ブラジルメディアとFIFAは、マリン会長の発言として「このレガシー基金を通じ、W杯が起爆剤となって、ユースと草の根レベルを中心にブラジルサッカーが発展していくことになるだろう」と伝えている。

 バルク事務局長は、基金設立の覚書について「FIFAがブラジルサッカーの持続的な発展を誓約するものである」と述べた。

「レガシー基金は、記憶に残る2014年W杯ブラジル大会の恩恵を拡大させるための、素晴らしい土台となる」としたバルク事務局長は、将来の開催国でサッカーを持続的に発展させるため、FIFAはこれからも同様の策を模索していくことをつけ加えた。

 FIFAの声明は、基金の最初のプロジェクトとして、ベレン(Belem)にあるオリーンピコ・ド・パラー競技場(Estadio Olimpico do Para)の隣に、3つの人工芝と1つの天然芝のピッチが完成間近であるとしている。(c)AFP