【9月12日 AFP】フォーミュラE(Formula E)世界選手権は、著名ドライバーが参戦して行われる初の大会が13日に中国・北京(Beijing)で開催され、環境に配慮したモータースポーツが大きな一歩を踏み出す。

 国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)が主催するフォーミュラEでは、アイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏やアラン・プロスト(Alain Prost)氏、ネルソン・ピケ(Nelson Piquet)氏といったフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)でしのぎを削ったドライバーの次世代のドライバーたちが、ジェットエンジンの泣き声のような独特な音を発するレース用電気自動車で争う。

 電力のみを動力供給源とし、時速225キロメートルで走るマシンで行われる新たな選手権は、自動車産業からの後ろ盾のみならず、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)や英ヴァージン(Virgin)グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長からも大きな支援を受けている。

 F1で活躍したドライバーの参戦は、モータースポーツファンの情熱にも火をつけるのではないかとみられている。プロスト氏の息子や、そのライバル関係にあったセナ氏のおい、そして彼らととも1980年代、90年代にレースに臨んだピケ氏の息子がグリッドに並ぶことになる。ブルーノ・セナ(Bruno Senna)とネルソン・ピケJr.(Nelson Piquet Jr)はF1パイロットの経験を持ち、ニコラ・プロスト(Nicolas Prost)は昨年ロータス(Lotus F1 Team)のテストドライバーに指名された。

 この3人のドライバーを含めた20人は、10チームに分かれてレースに参戦する。