【4月29日 AFP】北アフリカ、モロッコ南西部のタルファヤ(Tarfaya)にあるアフリカ最大の風力発電所がこのほど発電を開始した。数十万世帯分の電力を供給する。当局者が明らかにした。

 この風力発電所は大西洋岸に面した1万ヘクタールの土地に建設され、高さ80メートルの風力タービン131基が並ぶ。10月から全面稼働する予定で、発電容量は最大30万キロワット(kW)、エチオピアのAshegoda風力発電所を抜くアフリカ大陸最大の風力発電所となる。総工費は5億ユーロ(約710億円)。

 モロッコには炭化水素資源がなく、2020年までにエネルギーの42%を再生可能エネルギーでまかないたい方針で、風力および太陽光発電で400万キロワット相当の生産計画を立てている。

 昨年には砂漠都市ワルザザート(Ouarzazate)近郊で16万キロワット級の太陽光発電所の建設が着工しており、2015年の完成が予定されている。(c)AFP