【12月29日 AFP】2013年のアジアのサッカー界では、マルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督率いる広州恒大(Guangzhou Evergrande)が中国のサッカー界をよみがえらさせた。

 広州恒大は、FCソウル(FC Seoul)との2試合に及ぶ接戦を制してAFCチャンピオンズリーグ2013(AFC Champions League 2013)優勝を飾り、待ち望まれていたアジアのタイトルを手にした。

 準々決勝で6-1、準決勝で8-1という合計スコアでチームは勝ち上がり、ダリオ・コンカ(Dario Leonardo Conca)、エウケソン(Elkeson de Oliveira Cardoso)とともに南米出身選手として強力な攻撃陣を担ったムリキ(Luiz Guilherme da Conceicao Silva 'Muriqui')が通算13ゴールで得点王となった。

 広州恒大の技術レベルと純粋なエンターテインメント性は、大会自体を新たなレベルに引き上げ、ここ数年汚職による腐敗で失望を味わった中国のファンは歓喜した。

 八百長スキャンダルにより降格しながらも、中国スーパーリーグ(1部)に復帰してリーグ3連覇を遂げ、中国のクラブとして23年ぶりにアジアの頂点に立った広州恒大は、中国サッカー界のここ最近の出来事を象徴していた。