【12月11日 AFP】2014年のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で、最終戦のみポイントが2倍になる規則が新たに採用されることが決まったことを受け、総合4連覇を達成したレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が、この変更を批判した。

 26歳のベッテルは、ドイツのスポーツ雑誌「スポーツ・ビルト(Sport Bild)」に対し、「1シーズンを通して頑張った人たちに対してひどい仕打ちだ」とコメントした。

「想像してほしい。サッカーのブンデスリーガ最終節で、突然勝ち点が倍になったらどうなるか。僕はF1のこれまでの伝統を大事にしたいし、新しいルールは理解できない」

 国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)は9日、F1戦略グループとF1委員会の会合をパリ(Paris)で開き、いくつかの刷新を行った。

 そのなかにはシーズン最終戦でドライバーズタイトル争いのポイントが2倍になるという規則が含まれており、優勝者には50ポイントが与えられることになっている。

 今季のベッテルは全19戦のうち9連勝を含む13勝を挙げ、4年連続となる年間王者に輝いた。優勝者には25ポイントという規則の下、最終的にベッテルは2位に約150ポイント差をつけた。(c)AFP