【12月3日 AFP】南米ペルーで、在任中の人権侵害で禁錮25年の判決をうけ服役中のアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領(75)が舌がん再発の検査のため入院した。元大統領の弁護士ウィリアム・カスティジョ(William Castillo)氏が2日、記者会見で明らかにした。入院は5日間の予定で、おそらく手術が必要になるという。

 フジモリ元大統領は以前にもがんで舌を手術しているが、同じ場所にがんが再発し手術を受ける可能性があると、元大統領の次男ケンジ・フジモリ(Kenji Fujimori)氏が先月28日、明らかにしていた。

 フジモリ元大統領は1990~2000年の在任中の人権侵害で2009年に禁錮25年の判決を受けて服役中だが、さらに再選を目指した2000年の大統領選で4000万ドル(約40億円)あまりの軍予算を複数のタブロイド紙に流したとして訴追され、その裁判が10月に始まっている。(c)AFP