【11月6日 AFP】大ヒットシリーズ「スター・ウォーズ(Star Wars)」から30年を経て、ハリソン・フォード(Harrison Ford)が新たなSF超大作『エンダーのゲーム(Ender's Game)』で宇宙戦争の舞台に戻ってきた。

『エンダーのゲーム』は、オーソン・スコット・カード(Orson Scott Card)氏の小説を『ウルヴァリン:X-MEN ZERO(Uruvarin: X-Men Zero)』のギャビン・フッド(Gavin Hood)監督が映画化したもので、1日に全米公開された。

■「宇宙へ行くかどうかは問題じゃない」

 71歳のフォードは公開に先立ち、本作への出演を決めた理由について、最新技術を投じて作られた作品だからというわけではなく、人間関係の機微に触れた映画だからと主張した。

 ビバリーヒルズ(Beverly Hills)で記者の質問に答えたフォードは「私が宇宙へ行くかどうかは問題じゃない」と述べ、仕事はどれも同じで好みのジャンルがあるわけではないと語った。

「地球がどうこうということは関係なく、良いストーリーやキャラクターを探しているだけ」

「スター・ウォーズ」のファンに、若きルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)や不愛想なハン・ソロ(Han Solo)を思い起こさせる本作で、フォードはエイリアンの侵略から地球を守るため少年たちに訓練を施すグラッフ大佐(Colonel Graff)役を演じる。

 世界を救うためのキーパーソンであるエンダー役を演じるのは、マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督作品『ヒューゴの不思議な発明(Hugo)』(2011年)でも主人公を演じたエイサ・バターフィールド(Asa Butterfield)。臆病な性格ながら軍事戦略に関して特別な才能を持つエンダーは、宇宙とコンピューターの中で繰り広げられる戦いを通してヒーローとなっていく。

■プラモデルをつなぎ合わせた宇宙船

 フォードにとって本作は、2011年の『カウボーイ & エイリアン(Cowboys and Aliens)』を除けば、「スター・ウォーズ」シリーズ以来となる本格的なSF作品となった。ジョージ・ルーカス(George Lucas)がメガホンを取った「スター・ウォーズ」旧3部作以来、SF映画はかなり変質してしまったとフォードは語る。

「『スター・ウォーズ』を製作している時、車や船、列車のプラモデルの部品を接着剤でつなぎ合わせて宇宙船を作っていた。それを棒の先にくっつけてカメラの前を横切らせていた」

「それでうまくいってたんだ。問題なかった。バックにちょっと音楽を流せば、巨大な宇宙船が頭上を飛んでるとみんな信じてくれた」

(c)AFP/Romain RAYNALDY