【6月10日 AFP】サッカースウェーデン代表のラルス・ラガーベック(Lars Lagerback)監督は、世論調査で75%のスウェーデン国民が代表チームの欧州選手権2008(Euro 2008)でのベスト8進出を信じているが、チームのグループリーグを突破する見通しは国民より現実的であるとの見解を示した。

 監督を2人置く二頭体制を経て2004年にスウェーデン代表監督となり、史上初めて5回連続でスウェーデンを主要大会(W杯と欧州選手権)への出場に導いたラガーベック監督は、前回大会の覇者ギリシャとのグループリーグ初戦を10日に控え、「最近の結果を考慮すれば予想が高まるのは理論的だが、我々は現実的だ。グループ内では対戦相手が均衡しており、非常に厳しく、どのチームにも勝ち抜けるチャンスがある。ギリシャについては弱みも強みもよく知っている。ただ、彼らも我々のことを把握しているのは確かだ。ギリシャはフィジカルが強く、激しく働き、セットプレーで素晴らしい動きを見せる」と語り、グループリーグは非常に厳しいものとなるとしている。

 2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)に向けて2年間の契約延長をしたばかりのラガーベック監督は、ひざの怪我から回復しつつあるズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)と2年ぶりに驚きの代表復帰を果たしたヘンリク・ラーション(Henrik Larsson)の2人にギリシャがマンマークを付けるか否かに疑問を抱いている。

 ラガーベック監督はそれについて「可能性は有る。予選でギリシャは単独でそういったことはしなかったが、2004年大会ではしていた。そのシステム(マンマーク)に立ち戻ることもあるだろうし、更に攻撃的なシステムとして3バックを採用することもあるだろう。だが、それは我々の懸案事項ではない」とし、またイブラヒモビッチについて「最後に90分間プレーしてから久しい。様子を見るが、彼はトレーニングでは調子が良く、たいていの選手より準備が整っているように私には見える」と語り、フィジカルの試されるギリシャ戦で90分間持ちこたえられるか確信は持てていない。(c)AFP/Nicolas Gaudichet