【4月11日 AFP】男子ゴルフ今季メジャー第1戦、第75回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2011)最終日。通算8アンダーの2位タイからスタートしたシャール・シュワーツェル(Charl Schwartzel、南アフリカ)は、15番ホールから4連続バーディーを奪うなど、1イーグル、5バーディー、1ボギーでスコアを6ストローク伸ばし、通算14アンダーで自身初のメジャータイトルを獲得した。

 ジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)とアダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)がともに通算12アンダーで2位タイに続いた。

 シュワーツェルは17番でバーディーパットを沈め、18番でパーセーブすれば26歳での初メジャー制覇というところまで近づいた。しかしながら、シュワーツェルは最終ホールで約4.5メートルを沈めてバーディーで締めくくり、この日のスコアを66としてホールアウトした。

 これまでオーストラリア人選手がマスターズで優勝したことは無く、デイとスコットはオーストラリアの長年の夢である大会制覇をシュワーツェルに阻まれた。同国出身の選手は、全英オープン(Open Championship)を9度、全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)を4度、全米オープン選手権(US Open Championship)を2度制覇しているが、過去15年間にメジャー大会で優勝したオーストラリア人選手は、2006年の全米オープンでのジェフ・オギルビー(Geoff Ogilvy)のみとなっている。

「ただただ素晴らしい日だった」と語ったシュワーツェルは、南アフリカ出身のゲーリー・プレーヤー(Gary Player)が初めて米国人以外の選手としてマスターズを制覇した1961年の4月10日のちょうど50年後に、同じタイトルを獲得した。

「今までゴルフコース上であんなに祈ったことはないんじゃないかな」と振り返ったシュワーツェルは、賞金144万ドル(約1億2000万円)とマスターズ覇者の象徴であるグリーンジャケットを手にした。

 タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は通算10アンダーで4位タイ、日本勢は石川遼(Ryo Ishikawa)が通算3アンダーで20位タイ、アマチュアの松山英樹(Hideki Matsuyama)が通算1アンダーで27位タイだった。(c)AFP/Jim Slater

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