【8月16日 AFP】イランが、新たなウラン濃縮施設の建設を来年初頭に開始することを明らかにした。イラン国営テレビのウェブサイトが15日夜、アリ・アクバル・サレヒ(Ali Akbar Salehi)原子力庁長官の発言として伝えた。

 新たに建設予定のウラン濃縮施設10か所の候補地の選定が完了し、「施設のうちの1か所」の建設を2011年初頭にも開始するという。イランはすでに中部ナタンツ(Natanz)の主要核施設でウラン濃縮を行っているほか、テヘラン(Tehran)南西部のフォルド(Fordo)の山間部に2つ目の濃縮施設を建造中。

 イランの核開発をめぐっては国連が6月9日、4回目となる追加制裁決議を採択したほか、米欧などが独自の追加制裁を発表したばかり。

 サレヒ長官は、3つ目となる新たなウラン施設の建設予定地は明らかにしなかったが、空爆の標的にできない場所だと先に述べている。(c)AFP/Jay Deshmukh

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