【6月21日 AFP】イラン政府はこのほど、国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)の査察官2人について、イランの核開発をめぐって「虚偽の」報告書を作成し、公式発表前の核関連情報を外部に漏らしたとして、入国を禁止する措置を取った。イラン学生通信(ISNA)が21日、イラン核開発計画の実施責任者であるアリ・アクバル・サレヒ(Ali Akbar Salehi)イラン原子力庁長官の話として伝えた。

 イランの核開発をめぐっては、今月9日に国連安全保障理事会(UN Security Council)が米国などが提出した対イラン追加制裁決議案を賛成多数で採択したほか、米欧が独自の追加制裁を発表している。

 また、IAEAは最新の報告書で、イランがウラン濃縮技術の開発を続けており、現在もこれまでより高いレベルの濃縮ウランを製造していると指摘、イランの核開発の実態については疑惑があると述べていた。(c)AFP/Farhad Pouladi