【7月27日 AFP】米コロラド(Colorado)州警察は25日、迷惑メールの大量送付で有罪判決を受けた男が、収監先から脱走し、妻と娘を殺害した後に自殺したと発表した。

 5月に禁固21月の有罪判決を受けていた「スパムキング(スパムメールの王様)」ことエドワード・デビッドソン(Edward Davidson)服役囚(35)は20日、デンバー(Denver)南方50キロのフローレンス(Florence)にある軽警備の刑務所から脱走し、24日に所有する自動車のそばで死亡しているところを発見された。

 また付近で、デビッドソン服役囚の妻と3歳の娘が遺体で発見された。一方、生後7か月の息子は車内で無傷で保護された。デンバーポスト(Denver Post)紙によると、デビッドソンの16歳の娘も首に銃弾を受け負傷したが、脱出し警報を鳴らしたという。

 司法省の記録によると、デビッドソン服役囚は、「ペニー株」といわれる非常に安価な株を優良投資として投資家に売り込むスパムメールを専門としていた。

 デビッドソン服役囚が脱走した週には、ワシントン 州(Washington)州シアトル(Seattle)の裁判所でも、もうひとりの「スパムキング」として知られるロバート・ソロウェイ(Robert Soloway)被告が数百万件もの迷惑メールの送付について罪を認め、4年に近い禁固刑を言い渡されていた。(c)AFP