■「痛ましい」ボディーカメラ映像

サウザンプトン刑事法院でディグワ被告への量刑が言い渡された後、ノバクさんの父親マークさんは、警察のノバクさんへの対応を「衝撃的」かつ「非人道的」、「屈辱的だ」と批判。

「一方、息子を殺した殺人犯は人間として敬意を持って扱われた。警察は殺人犯を信じたのだ」と付け加えた。

遺族は警察がボディーカメラの映像を公開することを許可。警察は、警察官による不祥事を独自に調査する監視機関「IOPC」に本件を付託している。

キア・スターマー首相はボディーカメラの映像を「痛ましい」と呼び、IOPCによる調査は「完全に正しい」として、警察には「重大な問題がある」との認識を示した。

シャバナ・マフムード内相は議会で、この殺人事件によって「コミュニティー同士が敵対する」ようなことがあってはならないと主張した。

中道右派の最大野党・保守党のケミ・ベーデノック党首や、反移民を掲げる極右政党「リフォームUK」のナイジェル・ファラージ党首は、警察のダイバーシティ・ポリシー(多様性の尊重と推進に関する基本方針)の変更を求めた。

ファラージ氏は「私たちは『2層構造の社会』を生きている。そこでは白人の権利や特権が、民族的少数派(エスニック・マイノリティー)のそれよりも軽視されている」と主張した。

ベーデノック氏は、ファラージ氏を「分断を深めている」と非難する一方、警察が民族的少数派を白人よりも寛大に扱う「2層構造の取り締まり」も批判した。