■「ナイル川からユーフラテス川まで」

ウリ・ツァフォンは600人以上のメンバーを抱える通信アプリのワッツアップのチャンネルで、オンライン会議への招待や、レバノン南部にあるとされる古代ユダヤ人入植地の地図を投稿している。

テレグラムでは、フォロワー数は900人を超えている。

ウリ・ツァフォンの初期メンバーで契約農場労働者のオリ・プラッセ氏(51、男性)は、ヨルダン川西岸とガザの両方で入植運動に積極的に関わっていた。

1990年代に米ニューヨークのマンハッタンから移住してきたプラッセ氏はイスラエル北部のモシャブ「スデ・ヤアコブ」にある自宅でAFPに対し、1年半前に数人の仲間と共に車で開かれた国境ゲートからレバノンに入ったと語った。

その目的は、テントを張り、木を植え、「何か勢いを増すようなことを始める」ことだったという。

プラッセ氏はすぐにイスラエル兵によって連れ戻されたが、「素晴らしい」経験だったという。

「まるで故郷に戻ったような、自分の国にいるような気分だった」とプラッセ氏は語った。

ウリ・ツァフォンは2月、レバノン国境地帯への植樹旅行を再び企画し、国境フェンスのそばに立てられたイスラエル国旗とプラカードの前で笑顔を見せる子どもたちの写真を公開した。

イスラエル軍は、この植樹旅行で民間人2人が国境フェンスを越えたとして、民間人と兵士を危険にさらす犯罪行為だと非難した。

プラッセ氏は庭で、入植地建設のための資材(マットレス、寝袋、ビニールシートなど)が入った古いコンテナを嬉々として開けてみせた。

中には、現代のエジプトの一部からイラクまで広がるイスラエル領土を示す地図が載った本が入っていた。

「旧約聖書を読んだ人なら誰でも知っているはずだ。神がイスラエルの民の与えると約束した約束の地は、ナイル川からユーフラテス川までだというのが通説だ」とプラッセ氏は語った。