【5月21日 AFP】ドイツの主要日刊紙ウェルトが20日に機密文書を引用して報じたところによると、欧州の情報機関は、中国人民解放軍(PLA)がウクライナ侵攻に参加するロシア兵数百人を訓練していたとみている。

同紙によると、中国軍は昨年末、中国国内の六つの軍事基地で、ロシア兵数百人を対象とした秘密訓練を開催したとされる。

訓練は主に無人機(ドローン)の運用や電子戦に焦点を当てたもので、訓練を受けたロシア兵の多くはその後間もなくウクライナ戦線に投入された。中には、ロシア軍の精鋭無人機部隊「ルビコン」に配属された兵士もいるという。

AFPはこの報道について、独自に事実関係を確認できていない。

中国はロシアのウクライナ侵攻において「中立」を主張しているが、今回の報道は、中国政府が公に認めている以上の支援をロシア側に提供しているのではないかとの疑いを強めるものとなる。

一方、中国兵もロシア国内で秘密訓練を受けていたと報じられている。

ドイツ外務省の報道官は20日、この報道への直接的なコメントは避けたが、「ロシアの侵略戦争に対する中国の重大かつ増大する支援は、わが国の安全保障にも影響を及ぼしている」「中国側とのあらゆる協議において、中国のロシア支援に深い懸念を抱いていることを明確に伝えている」と述べた。

ウェルトによると、欧州の情報機関は、昨年約600人の中国兵がロシアの軍事基地に滞在し、機甲戦闘、砲兵部隊の展開、防空について学んでいたとみている。

さらに欧州の情報機関は、ロシアと中国が、ウクライナ軍が使用する欧米製の先進兵器(ロシア軍が戦場で鹵獲した装備品を含む)に関する広範な情報を共有しているともみている。