トランプ氏、バージニア州住民投票は「不正選挙」 民主党に有利な区割り変更めぐり
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【4月23日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領(79)は22日、野党・民主党が有利になる連邦下院選の区割り変更が賛成多数で承認された南部バージニア州の住民投票について「不正選挙だ」と主張し、2020年大統領選の時と同じような虚偽の主張を繰り返した。
トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、「昨夜、不正選挙が行われた」「一日中共和党が優勢で、その勢いは信じられないほどだった。ところが、最後の最後に大量の郵便投票が投じられたのだ!」と主張した。
21日のバージニア州住民投票では、連邦下院選の区割り変更が賛成多数で承認された。同州には現在11の連邦下院選挙区があり、議席数は民主党6、共和党5となっているが、変更後は10の選挙区で民主党が優勢となる。
バージニア州の区割り変更は、自党に有利な区割り変更「ゲリマンダー(ゲリマンダリング)」の最新事例だ。
ゲリマンダーは、下院の全議席と上院の議席の約3分の1が改選される11月の中間選挙の勝敗を左右する。
区割り変更は通常、10年ごとの国勢調査に合わせて行われるが、トランプ氏は昨年、共和党による下院多数派を維持するため、国勢調査を待たずに共和党主導の州に対し区割り変更を促した。
テキサス州が最初に動き、共和党の議席を最大5増やす可能性のある区割り変更を承認した。これに対抗してカリフォルニア州は、民主党の議席を5増やす可能性のある区割り変更を住民投票で承認した。
バージニア州の区割り変更について、民主党は、トランプ氏が主導する共和党に有利な区割り変更への対抗策だと主張している。
一方、共和党は、2024年大統領選でトランプ氏が46%の得票率で勝利した同州における権力奪取だと批判した。
トランプ氏は22日、「6対5が10対1になる。2024年11月の大統領選は50対50に非常に近い大接戦だったのに」と述べた。
トランプ氏は、バージニア州の住民投票そのものについても混乱を招くものだと批判し、「他のあらゆる問題に加え、住民投票の文言は意図的に分かりにくく複雑にしてあった」と述べた。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、裁判所が介入し、バージニア州の区割り変更を阻止することを期待していると述べた。「裁判所がこのとても正義とは言えないものを正してくれるかどうか見てみよう」と述べた。(c)AFP