ドジャース大谷「すごく楽しみ」 待望のポストシーズン初登板へ
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【10月4日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は3日、ポストシーズンでの待望の初登板を控え、冷静さがカギになると語った。ドジャースは4日からナ・リーグ地区シリーズ(NLDS、5回戦制)でフィラデルフィア・フィリーズと対戦し、大谷はその初戦で先発登板が予定されている。
昨季のワールドシリーズ制覇に貢献した大谷だが、2023年の肘の手術から回復していなかったため、その活躍は打撃面に限られていた。
MLB史上初めて、ポストシーズンで投手と野手の両方で先発出場することになる大谷は、敵地フィラデルフィアでの会見で「すごく楽しみにしています」と語った。
「緊張することもあるとは思いますけど、またあしたプレーできる喜びを感じてますし、健康な状態であしたまたプレーできる状態を迎えられれば、それはまた自分にとって幸せなことだなと思います」
昨季は史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成し、ナ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた大谷は、今季はキャリア最多の54本塁打、102打点を記録した。
6月16日のサンディエゴ・パドレス戦でドジャースの選手として初登板を果たすと、投手としても再び存在感を示した。
レギュラーシーズンでは47回を投げて、62奪三振、防御率は2.87を記録しており、9月のフィリーズ戦では5回無安打の好投を見せた。
フィリーズのJ.T.リアルミュートは、その試合に出場していなかったものの、チームメートからは「大谷の球は本当に良かった」と聞いたという。
「球種をうまく使い分けて、打者を手玉に取っていた。ストレートは伸びがあって、変化球も鋭い。もちろん手ごわい相手だが、2度目の対戦ということが助けになればと期待している」とい述べた。
豊富な経験を持つ大谷だが、ポストシーズン初登板という特別な舞台では、感情のコントロールが求められる。
敵地が「盛り上がる」と予想する大谷は、「試合になった方が球速が上がるタイプのピッチャーもいますし、あまり変わらない人もいると思いますけど、どちらかと言ったら、試合の方が上がるタイプではある」としつつ、「あとは全体のバランスが大事になってくるので、それをしっかりと制御して、試合をつくっていくっていうのが大事だと思います」と続けた。(c)AFP