プーチン氏、マスク氏を称賛 「ソ連宇宙開発の父」になぞらえ
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【4月17日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は16日、自国の大学生らの前で米実業家イーロン・マスク氏を称賛し、旧ソ連の伝説的なロケット技術者セルゲイ・コロリョフ氏になぞらえた。
プーチン氏はバウマン記念モスクワ国立工科大学の学生らを前に、「ご存じの通り、米国に住んでいるマスク氏という人物がいる。彼は火星について夢中になってしゃべっていると言っていいだろう」「人類史上まれにみる人物で、特定のアイデアに突き動かされている」と演説。
「今は信じられないことのように思えても、そのようなアイデアは時を経て実現することが多い。われわれの先駆者であるコロリョフ氏のアイデアがそうであったように」と続けた。
コロリョフ氏は「ソ連宇宙開発の父」と呼ばれ、世界初の人工衛星スプートニク1号や、1961年にユーリ・ガガーリン宇宙飛行士を乗せて人類初の有人飛行を成し遂げたボストーク1号を開発した。
世界一の大富豪で、ドナルド・トランプ米大統領の顧問であるマスク氏は、米宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者(CEO)を務めており、同社は米宇宙開発局(NASA)のロケットを打ち上げ、衛星インターネットサービス「スターリンク」を所有している。
マスク氏は3年以上にわたってロシアの侵攻を受けるウクライナをしばしば批判。先月には同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領が「永遠に戦争を続ける」ことを望んでいると非難し、2月にはウクライナ政府はロシアとの戦いで「やり過ぎた」と述べていた。(c)AFP