北朝鮮、ロシア派兵認める クルスク州奪還作戦に参加
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【4月28日 AFP】北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は28日、ウクライナ軍の越境攻撃を受けたロシア西部クルスク州の奪還作戦を自国兵が支援したと報じた。北朝鮮がロシアへの部隊派遣を認めたのは初めて。
数日前にはロシアも、北朝鮮の戦闘参加を認めていた。韓国や西側諸国の情報機関はこれまで、北朝鮮が昨年、クルスクでの戦闘を支援するため1万人以上の兵士を派遣したと指摘していた。
KCNAによると、北朝鮮の中央軍事委員会は「わが軍の下部組織は、朝鮮民主主義人民共和国の国家元首の命令に基づき、クルスク州の解放作戦に参加した」と述べ、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記による部隊派遣の決定は、ロシアとの相互防衛条約に基づくものだと説明した。
KCNAによると、金氏は「正義のために戦った者たちは皆英雄であり、祖国の名誉の代表者だ」とし、「戦功」の記念碑が首都平壌に間もなく建立されると明らかにした。
軍事委は「ウクライナ当局によるロシア連邦への大胆な侵攻を撃退するためのクルスク州解放作戦は、勝利のうちに完了した」と主張している。
ロシアのワレリー・ゲラシモフ参謀総長は26日、北朝鮮兵士の「英雄的行為」を称賛し、「ウクライナ軍部隊の撃退に大きく貢献した」と語った。
一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は27日、自軍は依然、同州で戦闘を続けていると述べた。(c)AFP