イランの港爆発、死者40人に ハメネイ師「徹底調査」指示
このニュースをシェア
【4月28日 AFP】イラン南部の主要港で発生した大爆発で、当局は27日、死者が少なくとも40人に増えたと発表した。負傷者は1000人を超える見通し。最高指導者アリ・ハメネイ師は同日、爆発原因を徹底的に調査するよう命じた。
ホルムズ海峡に面するシャヒドラジャイ港で26日、大規模な爆発と火災が発生した。爆発から24時間以上が経過した27日も、現場では火災が続いていた。
国営テレビによると、ハメネイ師は「治安および司法当局は徹底的に調査し、過失や意図があったのかを明らかにし、規則に従って対応する義務がある」と述べた。
ロシア大使館は、同国政府が消火活動を支援するために「専門家を乗せた複数の航空機」を派遣すると発表した。
米紙ニューヨーク・タイムズはイラン革命防衛隊と関係のある人物の話として、爆発したのは過塩素酸ナトリウムだと報じた。この化学物質は、ミサイルの固形燃料の材料などに使用される。
一方、イラン国防省の報道官は国営テレビに対し、「この地域では軍用燃料や軍事用途の貨物の輸出入は行われていない」と語った。
港の税関事務所は、危険物および化学物質の貯蔵庫で発生した火災が原因である可能性が高いとしている。(c)AFP/Payam Doost Mohamadi