【5月26日 AFP】英動物愛護団体アニマル・ライジング(Animal Rising)は25日、イングランド東部サンドリンガム(Sandringham)にあるチャールズ国王(King Charles III)の別邸の農場から、子ヒツジ3匹を「救出」したと発表した。

 女性メンバー3人が24日夜、別邸の敷地内にあるアップルトン農場(Appleton Farm)に侵入し、小ヒツジを連れ去ったという。

 同団体はソーシャルメディアに動画を投稿し、「救出」しなければ、子ヒツジは食肉処理されていただろうと主張した。

 3人はロンドン西方のウィンザー城(Windsor Castle)前で、「私は国王のヒツジを助けた」などと書かれたプラカードを手に写真撮影をした後、警察に出頭した。

 アニマル・ライジングは「彼女たちは動物を危険から救うのは正しいと考え、行動を起こした」と投稿。「(動物への)哀れみに基づいた行動であり、一般の人々は動物愛護と(動物の)自由を支持してくれると信じている」「これは私たちと動物の壊れた関係を修復する方法だ」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 警察は「20~30代の女3人が自主的に警察署に出頭し、窃盗の疑いで逮捕された」としている。3人は勾留中だという。

 アニマル・ライジングは先月にも、英国で行われた競馬の世界最高峰の障害レース、グランドナショナル(Grand National 2023)でコースに侵入し、発走を妨害した。(c)AFP