【12月10日 AFP】フランス東部の村民グループが9日、児童ポルノを所持していたとして逮捕・起訴された村長が辞任を拒否しているとして、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領に村長の罷免を求める嘆願書を送ったと明らかにした。

 当局は11月中旬、全国的な捜査で48人を摘発。人口約800人のエシュノン(Echenon)村のドミニク・ロット(Dominique Lott)村長もその一人だった。

 中部ブルゴーニュ(Burgundy)ディジョン(Dijon)の検察当局によると、ロット村長は「5~15歳の未成年者が際どいポーズを取っていたり、子ども同士または子どもと大人で性行為に及んでいたりする画像や動画」を所持した罪に問われ、「いくつかの起訴事実」を認めたとされる。

 だが、法律で村長の辞任は義務付けられていないことから村民の間で怒りが広がり、辞任を求める署名には9日までに600筆近くが集まった。

 村長の裁判は来年4月に行われ、村議会は「裁判は司法制度の下で行われるもので、議会の仕事ではない」「法律的には議会が介入する余地はない」としている。

 マクロン氏に嘆願書を送った村の母親3人は、大統領は首長を罷免することができると定めた地方自治法を引用し、「推定無罪の原則を損なわずに、懲戒処分を下す権限があなたにはある」と嘆願書で訴えている。(c)AFP