元独代表メッツェルダー被告に執行猶予付き判決 児童ポルノで
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【4月30日 AFP】サッカー元ドイツ代表で、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)などでプレーしたクリストフ・メッツェルダー(Christoph Metzelder)被告は29日、児童ポルノ画像をめぐる罪を認め、執行猶予付きの禁錮10月の判決を言い渡された。
独デュッセルドルフ(Duesseldorf)の地方裁判所で開かれた注目のこの公判は、来月10日まで続く予定だったが、メッツェルダー被告がオンライン上で未成年者の違法なポルノ画像を共有したことを認めたため、わずか1日で結審した。
独スポーツ通信社SIDによると、グレーのスーツと黒のマスクを着用して出廷した40歳のメッツェルダー被告は、証言台で「私はインターネットで自由に見られる違法画像をスクリーンショットなどで取得した」と明かし、「チャット上で極めて空想的なことをシェアした」と供述したという。
メッセージアプリの「ワッツアップ(Whatsapp)」を使い、「かなりひわいなポーズ」をしている幼児の写真1枚を含む29枚のポルノ画像を3人の女性に配布したとされる同被告は、これまで自身への嫌疑について公の場での発言は避けていた。
ドイツが準優勝した2002年W杯(World Cup)でプレーした経歴を持つメッツェルダー被告は、興味があったのは「制限を逸脱すること」であり、場合によっては最悪の性的虐待行為となる児童のポルノ画像そのものではなかったと裁判長に弁明。また、「チャット上で生々しいコメントをしたものの、児童や若者に虐待を加えること」にはこれまで一度も関与したことがないと主張し、「あくまでも、デジタルの別世界での出来事だった」と涙をこらえながら話した。
裁判官は同被告が「心からの後悔」を示し、有名人として裁判にかけられること自体が罰になっているとした上で、「この裁判を警告として捉え、これ以上の罪を犯さないことを期待する」と述べた。(c)AFP