【10月27日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は24日にバチカンで行われた会合で、オンラインポルノの危険性を説き、「普通の」ポルノですら「聖職者の心を弱らせる」誘惑だと警告した。

 教皇は会合で聖職者や神学生らの質疑に応じ、ローマ教皇庁(バチカン)が26日、その内容を公開した。

 教皇は、「キリスト教徒である喜びを分かち合う」ためにデジタルメディアやソーシャルメディアをどのように活用するべきか問われると、深刻なリスクに直面する前にニュースにのめり込んだり、仕事の妨げになる音楽を聴いたりしないよう注意を喚起。「もう一点、皆さんもよくご存じの問題がある。それはオンラインポルノだ」と語り掛けた。

「オンラインポルノを経験したか、その誘惑に駆られたことがあるか、一人ひとり考えてみてほしい。それは多くの男性信徒や女性信徒、聖職者や修道女ですら持っている悪習だ」

 教皇はさらに、「児童虐待のような違法ポルノに関してだけ言っているのではない。児童ポルノは虐待の実例で性的倒錯だが、私が話しているのはもっと『普通の』ポルノのことだ」と強調。

「兄弟たちよ、気をつけなさい。心を純粋に保ち、日々、イエス(・キリスト、Jesus Christ)を受け入れていればポルノ情報が入ってくることはない」として、「誘惑に駆られないよう」に情報源を携帯電話から「削除」するよう呼び掛けた。

 教皇は「悪魔はそこから入ってくる。ポルノは聖職者の心を弱らせる。実際に聖職者や神学生、修道女らの魂に影響を及ぼしている」と警告した。(c)AFP