【7月4日 AFP】膝のけがで1年間戦列を離れている男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が3日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)のセンターコート開場100周年を記念する特別セレモニーに登場し、四大大会(グランドスラム)20勝のうち8勝を挙げた同大会で「もう一度」プレーしたいと話した。

 黒のスーツ姿でコートに登場し、スタンディングオベーションを受けた40歳のフェデラーは「もう一度戻ってきたいと思う」と意欲を口にし、ウィンブルドンが「恋しかった」と語った。

 準々決勝で敗れた昨年のウィンブルドンを最後にツアーから離れ、その後は膝に複数回の手術を受けた中で、「去年ここを後にするとき、厳しい一年が待っていることは分かっていた。復帰にここまで時間がかかるとは思っていなかったかもしれないが。膝はかなり厄介だった」と明かした。

 セレモニーにはフェデラーの他にも大勢のウィンブルドン優勝者が参加し、センターコートでしのぎを削り合ってきた優勝6回のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と同2回のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の姿もあった。

 男子では他にジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏やビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏、ステファン・エドベリ(Stefan Edberg)氏、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)、女子はビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)氏やマーガレット・コート(Margaret Court)氏、マルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)氏、クリス・エバート(Chris Evert)氏らが出席した。

 フェデラーは英ロンドンで9月に行われるレーバー・カップ(Laver Cup 2022)での復帰を目指し、その後母国で開催されるスイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2022)への出場を予定している。(c)AFP