【6月15日 CNS】中国の若者の間で、「タフティング」が新しいストレス解消法として広まっている。

 タフティングとはカーペットやラグなどを作る織物技法のこと。ミシンを機関銃の形にしたような「タフティングガン」を使い、固定した布に図形や模様を糸で縫い付ける。外国人アーティストの作品がSNSを通じて中国で広まり、気軽な娯楽として街角にタフティング工房が現れるようになった。

 浙江省(Zhejiang)の張夢玥(Zhang Mengyue)さんはタフティングの愛好家の1人。「仕事でたまったストレスを解消するのに最高。タフティングガンを握っている時は何も考えず、誰にも邪魔されず夢中になれます」と話す。中国の若者に人気のSNS「小紅書(Red)」では、タフティングガンを「ダダダダッ!」と激しい音を鳴らしながら思い思いのデザインを縫い付ける動画の投稿であふれている。

 クマ型のブロックフィギュア「ベアブリック」に上から絵の具を混ぜ合わせた液体をたらし、シュールな色合いになるのを楽しむ「流体熊」も人気だ。SNSでは自分だけのオリジナル作品をアップする人が絶えない。タフティングと交互に遊べるよう、ベアブリックを置いているタフティング工房もある。費用は数十元(約200円)から500元(約1万円)かかることもある。

 カードをこすって当たりを楽しむスクラッチカードも、ちょっとしたストレス解消法だ。少額でワクワク感を味わえるのが楽しみだが、それでも何回も繰り返すと結構な額になる。そこで、インターネットでスクラッチカードが当たるかどうか中継する動画もあり、他人の当たり外れを見て楽しむネットユーザーもいる。(c)CNS/JCM/AFPBB News