チェルシーオーナーの資格剥奪、ヒュンダイはスポンサー契約停止
発信地:ロンドン/英国
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【3月13日 AFP】イングランド・プレミアリーグは12日、チェルシー(Chelsea)のオーナーであるロシア人富豪、ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏からクラブ運営の資格を剥奪したことを発表した。一方で、韓国の自動車メーカーであるヒュンダイ(Hyundai)もクラブとのスポンサー契約を停止した。
ロシアがウクライナに侵攻したことを受け、英政府はアブラモビッチ氏を含むロシアの富豪7人に制裁を科していた。これにより、欧州王者チェルシーは選手との契約や契約更新、試合のチケットの販売ができなくなり、アウェー戦の遠征費に上限が設けられるといった厳しい制限を課されている。
そしてこの日、プレミアリーグ理事会もアブラモビッチ氏に制裁を科した。本人は否定しているが、政府はアブラモビッチ氏らがロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と非常に近しい間柄だとみなしている。
政府による制裁の影響はすでに出ており、ユニホームの胸スポンサーである英通信会社「スリー(Three)」は年間4000万ポンド(約61億円)の契約を一時停止しているが、袖スポンサーのヒュンダイもこれに続いた。
アブラモビッチ氏はクラブ売却の意思を示しており、同氏の下で19個のタイトルを獲得したチェルシーに対しては多方から関心が寄せられている。政府も売却を認める意向だが、アブラモビッチ氏が利益を得ないという条件でライセンスを新規に承認する必要がある。同氏はこれまでに、チェルシーに15億ポンド(約2300億円)ほどの資金を注ぎ込んでいる。(c)AFP