【3月12日 AFP】ロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏が英国政府から制裁を科されたイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)について、クラブの銀行口座とクレジットカードも一時的に凍結されたと英メディアが11日に報じた。

 チェルシーでは前日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシア人富豪のアブラモビッチ氏が英国内の資産を凍結された。チェルシーは「サッカー関連の活動」継続こそ許可されたが業務活動は禁止され、チケットやグッズの販売ができなくなっている。

 高級紙インディペンデント(Independent)など複数メディアによると、チェルシーはライセンス修正と制裁緩和を求めて英政府と協議しているが、この日銀行からクラブの口座を凍結されたという。

 チェルシーに対する厳格な内容のライセンスは、クラブの経営継続によってアブラモビッチ氏が利益を得ないようにすることを目的としている。

 すでにチェルシーの胸スポンサーを務めていた英通信会社「スリー(Three)」は契約を一時停止し、クラブのユニホームから同社のロゴを外すよう要請していることから、チェルシーへの経済的打撃は明白なものとなっている。(c)AFP