【3月9日 AFP】米大リーグ(MLB)ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の共同オーナーを務める米投資家のトッド・ボーリー(Todd Boehly)氏らが、サッカーイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に買収オファーを出したと、8日に英メディアが報じた。

 チェルシーをめぐっては前週、ロシア人富豪のオーナー、ロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏が、買収後に19個の主要タイトルを獲得したクラブの売却を決断したが、これを受け、ボーリー氏とスイスの富豪ハンスヨルグ・ウィス(Hansjorg Wyss)氏を中心とした合弁企業が買収を持ちかけているという。

 英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によると、ボーリー氏は米ニューヨークの投資銀行レイン(Raine)を通じて買収を打診している。ボーリー氏は2年前にも、22億ポンド(約3333億円)でのチェルシー買収を目指していた。

 一方で英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)は、この件に詳しい人物の話として、別の米国人富豪であるジョシュ・ハリス(Josh Harris)氏もチェルシー買収を検討していると報じた。ハリス氏は現在、プレミアのクリスタルパレス(Crystal Palace)を共同保有しており、チェルシー買収に関わる場合はパレスの株式を売却する必要があるとみられる。

 他には、トルコ人富豪のムフシン・バイラク(Muhsin Bayrak)氏も買収に関心を示している。(c)AFP