中国でオグロヅルが1万6000羽に、パンダとキンシコウに並ぶ三大国宝
このニュースをシェア

【12月18日 CGTN Japanese】中国国家一級保護動物に指定されているオグロヅルは中国の希少鳥類で、95%以上が青海チベット高原と雲貴高原(雲南省、貴州省)に生息しており、パンダ、キンシコウと並んで中国動物界の三大国宝と呼ばれています。中国野生動物保護協会ツル連合会がこのほど発表した最新の統計データによりますと、現在中国のオグロヅルの数は1万6000羽に上ったことが分かりました。
オグロヅルは標高が高く気温が低いところに生息し、世界で最も遅く発見されたツルの種類です。野生のカモやガンに比べ、オグロヅルは繁殖期になっても産卵数が少なく、幼鳥の生存率が低いため、数が少ないのが現状です。
青海チベット高原の厳しい自然環境は幼いツルの成長にとって大きな試練となっています。気温の低さのほか、食べ物不足や天敵の侵入、人類の生活が、幼いツルが死ぬ原因となっています。
近年、オグロヅルの繁殖地と渡り鳥の中継地に自然保護区を設置し、人類の影響を減少させるなど一連の保護措置を講じています。繁殖率の低いオグロヅルの増加を実現させ、2000年の6000羽から、現在は1万羽以上にまで増えています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News