【12月13日 CGTN Japanese】中国東部、江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)では最近、イノシシがニュースの「常連」となっています。南京市交通警察によりますと、雨花台区ではこの2カ月間にイノシシの出没による交通事故が10件近く発生しています。

 イノシシは道路に出没するだけでなく、学校にも数回侵入しています。最近では11月29日午前6時すぎに雨花台区内の小学校に入りました。通報を受けて駆け付けた警察官が学校職員と力を合わせてイノシシをグラウンド内に追い込みましたが、焦るイノシシは走り続けました。イノシシはその後、駆け付けた地元の動物救助ステーションのスタッフにより南京紅山森林動物園に無事搬送されました。

 地元の生態系管理部門は、イノシシの頻繁な出没に注目しています。省の林業・生態系環境などの関連機関のモニタリングと研究データによりますと、南京地区ではイノシシの個体数が増え続けています。2019年7月から市内の8つの区に赤外線カメラ142台を設置したところ、全ての観測エリアでイノシシが発見されています。イノシシは群れで活動する習性がありますが、映像によりますと、最も多い時で19頭が一緒に食べ物を探したり、溝の中で「入浴」して遊んだりしていました。専門家によりますと、イノシシは群居性動物で、繁殖力が高く、南京市は低山丘陵地域であるため、イノシシが生息しやすいとのことです。一方で、野生動物保護の意識が顕著に高まっていることも挙げられます。

 イノシシによる被害が頻発していることを受け、南京市の関係部門は「イノシシに遭遇した際のガイドライン」を作成しました。同ガイドラインでは、南京や周辺地域の重点出没地域が手描き風地図で示され、さらに遭遇した際の注意事項として、冷静さを保つこと、イノシシの邪魔をしないこと、怒らせないこと、追い払わないこと、野次馬をしないこと、攻撃されそうになった場合は直ちに警察に通報することなどを挙げ、住民とイノシシの共生を望むとしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News