【7月27日 AFP】米フロリダ州サーフサイド(Surfside)で集合住宅の一部が崩落した事故で、当局は26日、最後の行方不明者の死亡を確認したと発表した。死者は計98人となった。

 マイアミビーチ(Miami Beach)の北に位置するサーフサイドにあった12階建て集合住宅「チャンプレイン・タワーズ・サウス(Champlain Towers South)」は、先月24日未明に一部が崩落した。

 マイアミデード(Miami-Dade)郡警察は26日、最後に身元が特定された犠牲者はエステル・ヘダヤ(Estelle Hedaya)さん(54)だったと発表。遺族は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に対し、ヘダヤさんは最近ニューヨークから引っ越してきたばかりだったと述べた。

 消防による捜索は、23日に終了。収容された遺体の身元はすべて特定された。同郡のダニエラ・レビン・カバ(Daniella Levine Cava)郡長は、がれきの山となった現場で警察が証拠や残された遺体の一部の捜索を続けていると述べた。

 崩落のはっきりした原因は、事故発生から1か月以上が経過した今も不明だが、これまでの調査から建物の一部構造が劣化していたとみられることが分かっている。崩落を免れた建物の一部も、捜索・救助隊の安全を考慮して今月4日に取り壊された。(c)AFP