【12月1日 AFP】(更新)サウジアラビア軍は30日、内戦下のイエメンから飛来した弾道ミサイルを迎撃・破壊した。サウジ国営メディアが報じた。

 ミサイルは、イランが支援するイエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」が発射したものとされる。サウジアラビアには11月上旬にもミサイルが飛来し、フーシ派が発射を認めていた。

 国営サウジ通信(SPA)がフーシ派掃討作戦を進めるサウジアラビア主導の連合軍報道官の話として伝えたところによると、ミサイルはサウジアラビア南部ハミースムシャイト(Khamis Mushait)を標的としていたが、けが人が出たとの情報はない。

 フーシ派が運営するテレビ局「アルマシラ(Al-Masirah)」は、同派が発射した弾道ミサイルがサウジアラビア国内の軍事目標に命中したと報じたが、サウジ当局はこれを否定している。

 同派指導者アブドゥルマリク・フーシ(Abdulmalik al-Huthi)氏はこれに先立ち、イエメンに対する「封鎖措置の継続」に報復すると警告していた。封鎖措置は、同派が先月4日、サウジ首都リヤド近郊の空港をミサイルで攻撃し、サウジ側が迎撃した事件を受けて課されたもの。(c)AFP