【5月13日 AFP】サッカースペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のDFジェラール・ピケ(Gerard Pique)が、テニスのワールドカップを開催する新計画を提案し、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)をはじめ、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)などトッププレーヤーから賛同を得ている。

 今月8日にスペインの首都マドリード(Madrid)を訪れたピケ選手は、その翌日にワールドカップの具体的な開催地や日程について交渉を行っていた。計画によれば、大会は一か所で10日間にわたり開催するものであるという。

 マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2017)に出場していたマレーは、ボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)に敗れた11日の試合後、「とてもエキサイティングなアイデアだと思う。実現すればテニス界が大いに盛り上がるだろう」と話し、「テニスにはこうしたイベントが必要で、とても良いことだ」と語った。

 こうした大会の開催は、批判を浴びている国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)への逆風が増す可能性がある。同大会は毎年2月、4月、9月、11月にそれぞれ3日間の日程で行われているが、テニス界の大物スター選手が、四大大会(グランドスラム)への準備を優先して出場を回避するケースが多発している。

 ナダルはデビス杯主催者と国際テニス連盟(ITF)が「ずっと何もしてこなかった。時間をかけて、新しい解決策を模索することをしていない」と見解を示したうえで、「ピケはワールドカップの開催を望むグループの一員だ。実現すれば素晴らしいことになるし、大会への出場にとても興味がある。話が進んで望み通りにいくのであれば、これは素晴らしい提案だ」と語った。

 ピケとは個人的に「何度か」会っていると明かしたジョコビッチも、この計画に賛同しており、「日程の調整がとても難しいが、ジェラールのような人物が、テニス界の向上のために進んで時間と労力を費やしてくれることに、とても喜んでいる。計画が実現することを願っている」とコメントした。(c)AFP