【6月23日 AFP】27日に開幕するウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)の主催者は22日、シングルスの男女シード選手を発表し、男子の第1シードはノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、女子の第1シードはセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が入った。

 通算4度目のウィンブルドン制覇を大会3連覇で目指す世界ランク1位のジョコビッチは、同一年にメジャー4大会制覇と五輪での金メダルを手にする「ゴールデン・スラム」の可能性を残している。

 第2シードにはアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が入り、両雄の対戦は決勝まで実現しないこととなった。もし両者が勝ち進めば、四大大会(グランドスラム)決勝の舞台では最多タイとなる通算8度目の顔合わせになる。

 2013年大会決勝でジョコビッチを破り、英国人として男子シングルスで77年ぶりのウィンブルドン制覇を果たしたマレーは、そのとき以来となる通算3度目のグランドスラム制覇に挑む。

 今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)、全仏オープン(French Open 2016)の決勝で敗れるなど、ジョコビッチとの直近15回の対戦で13敗を喫しているマレーだが、グラス(芝)コートでの直近の2試合では勝利を収めており、先週エイゴン選手権(AEGON Championships 2016)では史上最多となる通算5度目の優勝を果たすなど、好調を維持している。 

 過去2大会の決勝でジョコビッチに敗れているロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、第3シードから歴代最多となる通算8度目の大会制覇を目指す。グランドスラム通算17勝を誇るフェデラーだが、2012年のウィンブルドンを制して以来、メジャータイトルから遠ざかっており、今季は全仏を欠場するなど故障に悩まされている。

 第4シードにはスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が入り、錦織圭(Kei Nishikori)は第5シードとなった。前回大会ベスト4で世界ランク10位のリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)は第7シードに、2014年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)覇者マリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は第9シードに入っている。