【4月11日 AFP】競泳の北島康介(Kosuke Kitajima)が10日、都内で正式に現役引退を発表し、自身の輝かしいキャリアを振り返った。

 男子平泳ぎで史上最高の選手と評される北島は、2日前に行われたリオデジャネイロ五輪の代表選考会で、五輪の5大会連続出場を逃した後、現役を退く意向を示していた。

 2004年のアテネ大会、2008年の北京大会と、五輪の男子平泳ぎで100メートルと200メートルの2冠を果たした33歳の北島は、「早かれ遅かれ、自分に引退が近づいているのは分かっていたこと」と口を開くと、自分の生活からレース独特の緊張感がなくなることについて、「心に穴があいてしまうのかなと思うが、ここまで長く真剣勝負をさせてもらった競技生活は、本当に幸せだったと思う。本当に悔いはないです」と語った。

 北島は、8日に行われた日本選手権の男子200メートル平泳ぎ決勝で5位に終わり、後継者筆頭と目される小関也朱篤(Yasuhiro Koseki)と、19歳の渡辺一平(Ippei Watanabe)が、今夏のリオ五輪出場権を獲得して世代交代を進めた。

「リオに行けないというのは非常に残念」とした北島は、「それを実現できなかったのは、やはり僕自身に責任がある。応援してくれた方、信じてくれた方の期待を裏切ってしまう形になったのは、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と述べている。

「今大会のレースを通じて、今の僕が世界で戦えるかと言ったら、まだ全然戦えるレベルではない(ということを思い知らされた)」とした北島だが、母国開催の2020年東京五輪に話が及ぶと、「もうちょっと早く来てほしかったなというのが本音」として報道陣の笑いを誘った。それでも後輩たちに向けて、「きっと今回選ばれた中から東京に出ていく選手たちが多いと思いますので、頑張ってほしいなと思います」とエールを送った。