【4月3日 AFP】インド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州ムンバイ(Mumbai)の高裁は1日、ヒンズー教寺院参拝に関して、女性にも男性と同等の基本的権利を認める判断を下した。これにより、寺院への女性立ち入り制限が全国的に緩和へと向かう可能性がある。

 高裁は、同州全域のヒンズー教寺院で女性の参拝が禁止されないよう、政府当局に措置を講じるよう命じた。インドのPTI通信によると、主任判事は「(参拝は)最終的に女性の基本的権利であり、その権利を守るのは政府の基本的責務」だと述べたという。

 10~50歳の女性の入場を禁止している南部ケララ(Kerala)州のサバリマラ(Sabarimala)寺院のように、インドのヒンズー教寺院の中には女性の聖域への立ち入りを禁じているところがある。

 今回の高裁命令は、マハラシュトラ州アフマドナガル(Ahmednagar)地区にあるシャニ・シニャプール(Shani Shingnapur)寺院で何百年も続いてきた女人禁制への異議申し立てを受けて出された。(c)AFP