【12月4日 AFP】「セックステープ」絡みの恐喝事件で起訴されたカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)について、フランス人の約82%が、代表チームへの復帰に反対しているという。3日に発表された調査結果で明らかになった。

 仏ニュース専門テレビ局BFMTVは、「カリム・ベンゼマは、これからもフランス代表として招集されるべきだと思いますか?」というテーマで調査を実施。この中で「まったくそう思わない」と回答した人が50%、「あまりそう思わない」と回答したのは32%だった。

 18歳以上の924人を対象に行われた調査で、ベンゼマの代表入りに好意的だったのは18%だった。このうち、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は「確実に」ベンゼマを招集すべきだという回答は、わずか4%という結果だった。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の開催国フランスでは、ベンゼマの代表入りに反対する意見が圧倒的だが、同選手が所属するレアル・マドリード(Real Madrid)のフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長は、「有罪になるまで、罪人扱いしてはいけない」と擁護の姿勢を見せている。

 27歳のベンゼマは、性行為の映像を基にフランス代表の同僚マチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)を恐喝したとされる事件で、共謀してゆすりと犯罪行為に加担した罪で起訴されており、有罪判決を受けた場合、最高で禁錮5年が言い渡される可能性がある。

 ベンゼマは、今回の調査の翌日にTF1で放送されたインタビューの中で、自身はこの事件で「迫害」の犠牲者になったと主張し、欧州選手権で代表に復帰したいと希望を語っていた。

 一連の騒動を受け、ベンゼマとヴァルブエナの両選手は、先日行われたドイツやイングランドとの親善試合で代表チームに招集されていない。

 レ・ブルー(Les Bleus、フランス代表チームの愛称)は、来年3月にオランダ、ロシアとの親善試合を予定している。(c)AFP