【7月21日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)の関係者は20日、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長が国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長の後任を決める次期会長選に立候補することについて、数週間以内に決断するだろうと述べた。

 元フランス代表で現在60歳のプラティニ会長は、出馬すれば会長選の最有力候補になるとみられている。

 汚職問題が拡大するFIFAは20日、理事会を開催し、次期会長選を実施する臨時総会の日程を決めた。

 関係者はAFPに対し、プラティニ会長がFIFAを構成する6つの大陸連盟のうち4つの連盟から支持を受け、真剣に出馬を考えていると明かしている。

 プラティニ会長を支持していないのは、アフリカサッカー連盟(CAF)とオセアニアサッカー連盟(OFC)だけとされている。

 UEFAの代表を務めるプラティニ会長に対しては、FIFAの改革を求める声がここ数か月間で増加しており、米当局が一連の汚職問題で逮捕した7人のFIFA職員を含めた14人を起訴して以降、その要望は強まっている。

 UEFAの関係者は、「彼は真剣に出馬を考えている。少なくとも2週間以内には決断して声明を出すだろう」と語った。そして、現在3期目を務めているプラティニ会長が立候補を断念した場合には、代わりに支持する候補者の名前を明らかにするとしている。

「プラティニ会長は、早期に決断することで敵対候補の道を閉ざすことになると承知している」

 各欧州サッカー連盟の代表者によれば、プラティニ会長が出馬について広く相談しているとされており、関係者もその事実を認めた。

「彼はたくさんの人から意見を聞いており、特にFIFAの未来に対するすべての見解を重視している。これまで寄せられた温かい支持には、非常に胸を打たれている」

 その一方で、関係者はプラティニ会長が出馬をためらっている理由について、「同職にそこまでの価値はないとする意見もある」と説明している。

 プラティニ会長はまた、25日にロシアのサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で行われる2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)の大陸別予選抽選会で、どの程度の支持を得られるか見定めるとしている。

 5月29日にブラッター会長が5期目の当選を決めた4日後に辞意を表明したことで実施されることになったFIFAの次期会長選は、2016年2月26日に行われることが発表されている。(c)AFP