【5月17日 AFP】(更新)国際サッカー連盟(FIFA)は17日、タイ・バンコクで総会を開き、2027年女子W杯(FIFA Women's World Cup 2027)の開催地をブラジルに決定した。女子W杯の南米開催は初めて。

 第10回大会の開催地を決める投票で、ブラジルは共同で立候補していたベルギー、オランダ、ドイツを119対78で上回り、代表団は歓喜に沸いた。

 先月には米国とメキシコが共催招致の立候補を取り下げ、31年大会の開催を目指すと表明していた。

 この日の総会ではパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での紛争に関する議論も交わされ、パレスチナサッカー協会(PFA)が、イスラエルの資格停止とFIFA主催大会への出場禁止を要求した。

 PFAの会長は、イスラエルサッカー協会(IFA)がFIFAの規則に違反していると主張し、「FIFAはこれらの違反行為や、パレスチナで起きているジェノサイド(集団殺害)に無関心でいてはならない」と訴えた。

 IFAの会長は、いかなるFIFA規則にも違反していないと反論し、パレスチナ側の要求は「冷笑的、政治的、かつ敵対的」なものであると主張した。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、この件について独立した立場からの法的な見解をあおぐ意向を示し、7月20日までに対応を決めるとした。(c)AFP/Damon WAKE