【6月3日 AFP】SANZAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアの3か国からなるラグビー連合協会)は、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)が、スーパーラグビー(Super Rugby)に新規参入する日本チームの名称を公募することなったと発表した。

 東京に拠点を置く日本チームが、2016年から世界最高峰のラグビーリーグに参入することに決まり、JRFUは、ファンからチーム名を募集することになったが、呼びにくいものは選考の対象外になるとしている。

 JRFUは、ラグビーチームの東芝ブレイブ・ルーパス(Toshiba Brave Lupus)、サッカーチームのヴァンフォーレ甲府(Ventforet Kofu)、バスケットボールチームの東京サンレーヴス(Tokyo Cinq Reves)など、スポーツ界には日本人にとって読み方が難しく困惑するような名称が多いことを意識し、チーム名は「呼びやすいもの」であることを条件にしている。

 日本代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、まだ正式名称が決まっていない南アフリカのキングズ(Southern Kings)や、アルゼンチンのチームと共に参戦することが決まったチームについて、辞書を掘り返して名前を考えてほしいと呼びかけた。

 ジョーンズHCは、SANZARが出した声明の中で、「スーパーラグビー参戦によって、日本の選手は、定期的にハイレベルな場所でプレーする機会を手にします。従って、選手たちは2019年のラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に向けて、テストマッチ40試合以上、スーパーラグビーで50~60試合をこなすことになります」と述べた。

 オーストラリア代表チームで指揮を執った経験を持ち、今年のW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)ではブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms)こと日本代表を率いるジョーンズHCは、「ファンの方々には、ベストを尽くせるようなチーム作りの手助けをしてほしい」と話している。

「日本チームは、独自の戦い方をする必要があります。スピーディーで果敢な上に、スマートなチームを作り、世界が見たこともないようなプレーをしていかなければなりません」

 JRFUは、チーム名について国の特色を反映するものが好ましいとして、文化、伝統、歴史と共に、日本の「プライドとパッション」を映し出すような名称を求めている。また、応募の締め切りは6月19日となっている。

 2019年のW杯開催国となっている日本は、今大会の一次リーグで、南アフリカのほか、スコットランド、サモア、そして米国と同組に入っている。

 昨年初めて世界のトップ10入りを果たし、7大会連続でW杯に出場している日本だが、勝利したのは1991年のジンバブエ戦だけとなっている。(c)AFP